アカゲラのエサ探し

八ヶ岳演習林管理棟の真後ろにあるカラマツ林に度々アカゲラがやって来ます。

今日も昼頃カラマツの樹幹を上下に忙しなく動き回り、しきりにエサを探しているアカゲラを見かけました。
カラマツの樹皮の隙間に潜んでいる虫でも探しているのか、鋭いくちばしで樹皮を剥がしながら移動していました。

(樹幹中央の茶色い所が樹皮を剥いだ部分です)
動画でも撮影してありますのでこちら(GoogleYouTube)でどうぞ。
昨年アカゲラの雌雄の見分け方を鳥類研究家の今西さんに教えて頂きましたが、今回のアカゲラは頭部が黒いのでメスと思われます。
「声が聞こえる!野鳥図鑑、文一総合出版)を見ると、「オスは後頭が赤色、メスの頭は黒色。ただ巣立ったばかりの幼鳥はオス・メスともに頭の上が赤い。」とありました。

カラマツの樹幹に何箇所かキツツキ類が開けたと思われる樹洞があります。

(2009/08/27撮影)
「フィールドベスト図鑑日本の野鳥、学習研究社」だとアカゲラは「立ち枯れになったアカマツやシラカバなどに穴を掘り営巣する。」とあり、「枯木だけではなく生きている大木や(木の)電柱などにも穴を開け営巣する。」のはオオアカゲラとあります。
そうすると昨年記事にしたアカゲラの話題オオアカゲラだったのでしょうか?、先の「声が聞こえる!野鳥図鑑」には「オオアカゲラアカゲラより一まわり大きいが、野外では大きさの違いを感じることは少ない」とありますのでよく判りません。

演習林の近所にある家屋の壁がキツツキ類に穴を開けられています。


よほどお気に入りの場所なのか毎年春先にドラミングの音がし、見事に穴を開けられ所有者の方が黒い板で壁を補修してあるのが痛々しい感じです。
演習林報告21号に掲載されている鳥類リスト(今西ら2005)には、アカゲラオオアカゲラの他にアオゲラコゲラもこの付近で生息確認されていますのでどの種が犯人なのかは不明ですが、いつか壁に穴を開けている瞬間を撮影してみたいと思いますby杉山。